筒井 由佳(つつい ゆか)さん(1988年共立薬科大卒)


共立薬科大学を1988年に卒業しました、筒井由佳と申します。

土佐三田会入会後にお知り合いになり、刺激をいただいている木屋美穂さんからバトンを引き継ぎました。

大学卒業後は高知医科大学(現・高知大学)附属病院薬剤部で病院薬剤師としての仕事をスタートし、現在は近森病院で勤務しています。

1930年に薬学専門学校として設立された共立薬科大学は、初代理事長が慶應義塾理財科(現在の経済学部)のご出身であったご縁から、2008年4月に慶應義塾大学と合併し、慶應義塾大学薬学部・大学院薬学研究科として新たな歴史を刻み始めました。共立薬科大学の卒業生も「KP会」として三田会に迎えていただくことになりました。

共立薬科大学は東京都港区芝公園にあり、隣には港区役所、少し歩けば増上寺、そして東京タワーがそびえる都心の一角にありました。学生時代はまさにバブル景気の真っただ中。ワンレン・ボディコンの時代、ディスコではアース・ウインド&ファイアーやケニー・ロギンスが流れ、カラオケといえばミラーボールの下で熱唱するのが定番でした。写真は当時流行した“ソバージュ”という髪型をしている一枚です(笑)。そんな華やかな時代の空気に惑わされることなく(?)勉学に励み(笑)、卒業後は地元・高知に帰郷しました。

高知県には薬学部がなく、「県外の大学に行くなら薬学部に」と勧めてくれた両親の“策略”に乗る形で薬剤師を志しましたが、気づけば病院薬剤師一筋で40年近くが経ちました。この間、かつては調剤中心だった仕事も、今では病棟や外来、感染対策、医療安全、手術室など、医療のあらゆる現場に薬剤師活躍の場が広がっています。薬は「治療の一部」であり、その安全で適正な使用を支えることが私たちの使命です。服薬指導や医師への処方提案を通じて患者さんのお役に立てたとき、また若い薬剤師の成長を感じたときに、この仕事を続けてきてよかったと実感します。

三田会の一員となってからは、医療以外の多様な分野の方々と出会い、刺激を受ける機会が増えました。異なる考え方や生き方に触れることで新たな気づきを得ることができています。これからも薬剤師として、そして一人の社会人として、大好きな高知の医療のために頑張っていきたいと思います。

次回は、土佐三田会事務局長の黒川さんにバトンをお渡しします。

 

 

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