石黒 大地(いしぐろだいち)さん(2020年文卒)

県議会議員として、県政を担う西内健さんからバトンを引き継ぎました。RKC高知放送で記者をしております、石黒大地と申します。

私は平成8年3月31日、年度末に生まれ、いの町で育ちました。高校は高知市内の追手前高校に通いました。高校3年の夏、友人(このほど慶應経済を卒業)から、「東京に行こう」と誘われ、慶應への進学を決めました。というのも当時、私たちの頭に浮かんだ東京の大学は、東大、慶應、早稲田の3校で、「それなら、垢ぬけてそうな慶應に行こう」と一念発起。1年の浪人生活を経て、無事に文学部に進学しました。

慶應に進学してからは、フランス文学を専攻。大学3年にはフランス現代思想・哲学の領域で活躍する市川崇教授のゼミに所属しました。奇遇にも、県内でワインソムリエ・ライターとしてご活躍中の久米華子さんの後輩です。市川先生のゼミでは、教室での文学・哲学談義、キャンパスの喫煙所での文学・哲学談義、深夜のバーでの文学・哲学談義(たまに恋話)と、いかにも学生らしい(?)大学生活を送ることになりました。

そのようななか、大学3年の初夏にパリへ留学。小説の中で思い描いていた華の都で、10ヶ月を過ごしました。中心部のパリ3区のアパルトマンに住み、休日はカフェとバーを探して街を散策し、不意に見つけた美術館で時間を潰す、いまから思うと夢のような留学生活でした。

一生のうちの自由を凝縮したような大学生活で、昼過ぎに目を覚まし、神保町で古本を漁り、友人と連れ立って新宿でレイトショーを見た後、朝まで喫茶店で議論を交わす、そんな文学青年のような毎日を送っていた私ですが、去年春、高知に戻りRKC高知放送に入社。打って変わって、明るく元気な新人記者になりました。生活のギャップに戸惑うこともありましたが、食レポから事件事故の取材までこれまでの人生ではなかった、様々な新鮮な体験を楽しみながら仕事をしています。

報道フロアでクリームパンを咥えながらパソコンに向かっている私の新人紹介CM(4chのCM枠で時折放送されていました)から、はや半年が経ち、気が付くと私も入社2年目となりました。初心を忘れず、今後とも「高知のことをもっと伝えられるように」精進してまいります。

では、次のバトンは私と同じ、いの町出身で、文学部フランス文学専攻に所属していて、なおかつ、高知放送報道制作局の先輩である、私が日頃から尊敬してやまない、中嶋淳介さん、よろしくお願いいたします。

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