髙橋祐樹(たかはしゆうき)さん(2005年経卒)

高知に来て間もない私にも優しく接してくださる大先輩の松﨑崇さんからバトンを引き継ぎました、東京海上日動火災保険㈱の髙橋祐樹と申します。三田会は全国各地にあり、我々のような転勤族でも温かく受け入れてくださる懐の広さにいつも救われておりますが、 とりわけ土佐三田会はアットホームで毎回(といってもまだ2回ですが)楽しく参加させていただいております。以後、お見知りおきの程よろしくお願いします。

京都出身の父と鹿児島出身の母のもと、兵庫に生まれ、神奈川県相模原市で育ちました。地元の市立小・中学校で真面目にこつこつ学びながら、卓球とTVゲームに熱中した少年時代でした。 高校進学にあたり、父の薦めで受験をした憧れの塾高。何とか滑り込み合格し、喜び勇んで日吉に通い始めたのが塾員としてのスタートです。

入学後は内部生の都会的なオーラや既に構築されているネットワークに圧倒されましたが、一学年 18クラス(確かA~Q)×約40名のマンモス校でしたので、 それこそ様々な人間がおり、神奈川の片田舎から通学する外部生も少しずつですが馴染むことができました。当時流行っていた音楽ゲームやりたさに、 PCに詳しい友人から夜な夜なISDN回線のネット環境であれこれ手ほどきを受けた高2の夏。お陰でコンピュータ関係のアレルギーを払拭できたのは良い思い出です (成績は一時下降の一途を辿り挽回に苦労する羽目にはなりましたが・・・)。

大学進学にあたって当時は法学部が人気でしたが、経済学部と環境情報学部で迷った結果、経済学部を選択。慣れ親しんだつもりの日吉キャンパスも、 (銀球を背にして)銀杏並木の左側の世界に足を踏み入れたことはなかったため、「3年間も日吉にいたのに、こんな世界があったのか」とまた違ったとても新鮮な景色が広がって観えたのを覚えています。
塾高時代の友人に誘われ(彼は彼で一人で行くのが嫌だっただけ)、ゴルフサークルの新歓コンパに顔を出し、ゴルフの「ゴ」の字も分らぬまま入会。 アルバイト(地元スーパー、のちに広告代理店)に精を出していたこともあり、実際にラウンドしたのは主に合宿だけで全く上手くはなりませんでしたが、学年を越えて仲が良く、 インカレの聖心女子大学との交流もあり、それなりに今も続く交友関係が築けたことは貴重な財産となっています。
学業の話をしますと、3年になってからは環境問題を交えて経済を学びたいと考え、農業経済学の寺出道雄ゼミに入りました。 農業経済学自体は非常に広範囲で、食料問題と農業調整問題が中心になりますが、寺出先生の温かいご指導のもと、地球温暖化や水問題、 農業IT化の領域を自分なりに研究していました(それが今の「脱炭素」「GX」の文脈に対する自身の関心に通じているのだと感じています)。

卒業後は東京海上日動火災保険㈱に入社、大阪を振り出しに広島、東京、山形、滋賀を経て2022年4月に家族で高知に参りました。社会人人生18年のうち営業が16年ですが、 地域の専業代理店さんや兼業代理店さんへの経営支援・間接営業の他、事業者への直接営業、金融機関や自治体・警察・商工団体との連携等、様々な業務に従事させていただいております。 また、東京勤務時代にみずほ銀行に出向させていただき、行員の方々の指導を仰ぎながら本部業務に従事させていただいたのは社外を知ることが出来た大変貴重な経験でしたし、 (半沢直樹ではありませんが)バンカーの矜持を身近に感じ、感銘を受けた濃密な2年間を過ごさせていただきました。

行く先々で地域の歴史・文化に触れ、食を愉しみ、そして様々な方とご縁を頂戴できるのが転勤族の醍醐味です。 山形では日本酒と海山の幸、滋賀では(も)日本酒と湖食・牛・発酵食を堪能。その辺りから歴史探訪と寺社仏閣、ご当地ものに興味を持ち始め、 たまの休みには家族と出かけて御朱印集めをするようになりました。また、山形では「鶴岡三田会」、滋賀では「近江慶應倶楽部」に所属し、諸先輩方に地域や歴史のことをご指導いただくとともに、 フィールドワーク(≒飲み会)にご一緒させていただいたのも大変有り難いことでした。

 

そうしたこともあり、高知に参りましてから黒川様より「土佐三田会」の存在を教えていただいた際は有り難くすぐに入会をさせていただきました。 不惑の年ながら迷ってばかりの若輩者ですが、引き続き皆様からのご指導ご鞭撻を賜りたく、何卒宜しくお願い申し上げます。

また、そろそろこちらに来て一年になりますが、高知は家族で住むにとても良いところだと日に日に感じており、温かい地域の方々に支えられながら、 家族一同楽しく生活をさせていただいております。出身者ではありませんが「高知家」の一員として、地域に貢献できるよう自分なりに努めて参ることを宣言しまして、筆を置かせていただきたいと思います。

拙い内容で大変恐縮ですが、お付き合いくださいましてありがとうございました。

わたくしのバトンはみずほ銀行にお勤めの西田友樹さんにお渡しさせていただきます。どうぞ宜しくお願い致します!

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